米政治学者・ハンチントン氏死去

(写真は、サミュエル・ハンチントン氏、毎日新聞より)
毎日新聞などの報道によると、27日米ハーバード大学は、世界的なベストセラー「文明の衝突(原題・文明の衝突と世界秩序の再編)」で知られる米国の政治学者、サミュエル・ハンチントン氏が24日、米東部マサチューセッツ州マーサズ・ビンヤードで死去したと発表したそうです。享年81歳。
ハンチントン氏は、冷戦後の世界情勢を分析した「文明の衝突と世界秩序の再編」で大きく注目を集めました。国際社会において民主主義と資本主義が最終的な勝利をおさめ、それ以上の社会制度の発展が終わり世界はボーダーレスな均質な社会に向かっていくと主張するフランシス・フクヤマに対して、世界の8つの文明はさらに自己主張をして対立を繰り返す時代が到来するだろうと予言したハンチントン氏の主張は、度肝を抜きました。
その後、9・11テロが起きたときに「文明の衝突」は再度脚光を浴び、わが国でも「文明の衝突」をおこさせてはならないという議論が蔓延したことは記憶に新しいですね。最終的に、フクシマが言っていることが間違っているかどうかは、今はまだわかりませんが、現代はフクシマが言っているような時代でなかったことは事実でしょう。
おそらく、人間社会はある程度均質化するのでしょうが、個が個としてある限り、すべて均質化することはありえないでしょうし、当面はある程度均質化した部分社会がいくつもの塊として存在するものと思えます。今後の国際社会では、自分と違うものを違うと正面から認め、お互いを尊重しあいながらともに生きていく枠組みをしっかりと構築することがまず大切だと思います。それと同時に、お互いが共有できる価値観をその枠組みで確認しあい、それに反したときは、国際社会で反する行為をいさめることが必要だと思います。その基準として、人道的基準を早急に定めるべきだと私は思います。国際社会による「人道的介入」の議論をわが国も先頭に立ってやるべきではないでしょうか?
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