2009-11

日本郵政 電撃の人事発表

 今日10時、西川社長の進退問題が焦点になっている日本郵政の人事が突然発表されました。新社長は、何と元大蔵事務次官の斎藤次郎さん。これはビックリ。日本郵政はもともと郵政省ですが、小泉改革で金融組が主導権をとるようになってから、その覇権争いが熾烈に。旧郵政組みからすると、三井の西川さんは何としても御退陣願いたかったのですが、その後が旧大蔵省の斎藤さんではガッカリ。これでは、郵政省生え抜きの方は副社長どまりとなって、士気にも大きく影響します。トップもそうですが、中間管理職でも、郵政組が劣後するようだと事態は深刻。
 斎藤次郎さんは、細川政権時代に小沢一郎幹事長と二人三脚だった御仁。そのせいか、小沢さんが野党に下ると再就職先も歴代次官のような日のあたる場所ではありませんでした。20年に一人の逸材と言われた斎藤さんも、財務省OBとして求心力を持つ状況ではなかったようです。それが今回の人事ですから、なるほどと私のような外野でも思ってしまいます。
 民主党は、予算に大鉈を振るう姿勢ですが、財務省は大鉈を振るわれる方ではなく振るう方で、いわば民主党の同志。とすると、やはり財務省の力が少し復活するのかなぁ。
 国民新党は、日本郵政の応援団で、今回の人事はあまり歓迎ではないでしょう。亀井さんも「役人はダメだ」と言っていました。しかし、そういう状況下では、表向きは「斎藤社長を決断」。来年の参議院選挙をにらみ、民主党と合併するのか、それとも独自に戦うのか、亀井さんの広島の状況なども見ながら、国民新党は大きな決断を迫られています。

戦々恐々の霞ヶ関

 政権交代が確実となって、霞ヶ関が戦々恐々としているようです。
 政治家と一番うまく付き合うのが財務省といわれていますが、その財務省でさえ、民主党シフトが十分でないとあせりを感じているとか。財務省の民主党対策チームの筆頭は、小沢一郎代表代行とのパイプを持つ香川俊介総括審議官。財務省主計局畑を歩いてきたエースですね。その昔私も大変お世話になりました。最近、武藤敏郎大和総研理事長を筆頭として、主税局に権力が移譲されていた感がありますが、真砂官房長と香川総括審議官の登場によって、主計局が政治家対策で活躍し、復権しそうな雰囲気。
 一方、異質なのは旧労働省。多くの役所が戦々恐々とする中、「勤労者の党」民主党だと、労働政策が大幅に進むと鼻息が荒いとか。旧厚生省は、民主党が槍玉に挙げている役所ですから、厚生労働省という役所とすると何とも言いがたい状況にあります。
 多くの役所は、手も出せず、政局の動きを見守るしかない状況ですが、中には、「新進党のときのように、結局何もできないよ」とうそぶく人もいます。でも、今回ばかりは違うんじゃないかと思いますよ。
 役人からすると、政権交代したからといって、そう簡単に言うことが聞けないことも事実。例えば、小泉改革路線に協力した役人は、小泉路線が修正されると力を失いました。今回の政権交代では、なおさらそうなってしまいますし、自民党に近いという役人もはずされがちになるでしょう。つまり、あまり政治に近づきすぎるとリスクが大きくなるということです。事務次官などの幹部で、組織を統率しなければならない役人は、政治と二人三脚で政策を実行しなければなりませんが、こういう方は、省内で先はありませんから、将来リスクはそれほど大きくはありません。一方、課長クラスはまだまだ先があって、あまり政治に近づきすぎると後でにらまれてしまいます。かといって、政治家をうまく説得して法案の成立や政策実現をしなければ、出世も遠くなる。中々難しい舵取りを迫られます。
 総選挙では、天下り禁止など役所と対立する主張がされていますが、私は、天下り禁止はいいとしても、役所と政治は緊張感を持ちつつもお互い協力するほうが建設的だと思っています。天下りとは、見方を変えれば、役人の人件費を民間に肩代わりしてもらっているということですから、肩代わりしてもらわないのなら、役所で人件費を払うべきでしょう。つまり、今は出世レースに敗れた役人が次々と天下りしていくわけですが、これを禁止するなら、定年まで勤められるようにするべきです。ただ、上の人がいつまでも課長補佐、専門官などでいられると、後輩で役職が上になった人は大変やりにくいでしょうね。また、人件費は当然大きく上昇することになります。これを表から認めるのか、それとも何らかの解決をするのか、天下り禁止を言うのなら政治はその答えを出す必要があります。

秘書が足らない???

 総選挙で大勝した民主党。はや、秘書採用の話が出ています。公設秘書は、資格の要らない第1秘書、第2秘書と資格の必要な政策担当秘書の3人が国からつけられています。その中で、資格の必要な政策担当秘書が足らないと早くも問題になっている模様。政策担当秘書は、試験を受けて資格を取るのが原則ですが、実態は、公設秘書を10年やって研修を受けて政策秘書の資格を取る研修組みがマジョリティー。研修組みは、議員の腹心が多いので、自分の議員が落選したからといって、他の議員に鞍替えする秘書はそんなに多くない。資格組は、毎年合格するのが30人ぐらいでしょうから、一気に200人も新人議員が誕生すると、間違いなく政策担当秘書は不足することになります。
 我々の業界、議員も秘書も玉石混合で、年数だけ重ねてわけのわからない秘書もたくさんいます。そういう秘書にとっては、今回はチャンスで、議員のほうからすると、トンデモ秘書を採用してしまう危険性が結構あるわけ。最初面接したときに馬脚をあらわす秘書はいませんから、よほど注意しないととんでもないことになります。私のところにも、議員や秘書から結構相談がきているのですが、私はできるだけ本当のことを話して、後はご本人に判断してもらうようにしています。
 一方、自民党は秘書大量失職。自民党の場合、番頭さんが多いでしょうから、これは転職するわけにもいかず、結構大変でしょうね。これだと、政策秘書といっても中々優秀な人材は集まりにくいと思います。わが国では難しいかもしれませんが、秘書経験がアメリカのようにキャリアになればいいと思います。

民主党圧勝

 昨日投開票された第45回総選挙は、民主党の圧勝。308議席を獲得するという前代未聞の勝利になりました。我らが近藤洋介代議士も、自民候補にダブルスコアの差をつけて166,287票の圧勝。ただ、マスコミで報道されていましたからそうだろうとは思っていましたが、選挙をしている当事者としては、それほどの風を感じることはありませんでした。洋介議員の場合、相手が無名の新人でしたから、街中が「今度は大丈夫だろう」という雰囲気だったからかもしれません。
 今回民主党から立候補した友人の多くが当選しました。山口1区で私の後任候補となった高邑勉君も比例で当選。これはすばらしい。活躍が大きく期待できる新人議員です。
 今後の政局の焦点は二つ。まず、参議院では単独過半数が取れていない状況で、来夏の参議院議員選挙が今後の天王山となり、民主党が単独過半数を制すれば、しばらく民主政権が続くと思われます。これが過半数切ると、政権運営が不安定になるでしょう。
 次に、その参議院選にいたるまで無事政権運営できるかという点。マニフェストで大見得切ったのですから、これが実現できないと、国民から見放されるのは必定。私は大きく政権が変わるのだから、中長期で見ていただけるのではないかと期待しているのですが、「北角さん、そんなに国民はアマくないですよ。」とおっしゃるマスコミもこれあり。また、スキャンダルを心配するむきもあります。
 特別国会で鳩山首相が誕生するでしょうから、まずは組閣で国民が大きく期待できる人事を見せて欲しいと思います。

シベリウス 交響曲第2番

 ヤン・シベリウスという作曲家がいます。フィンランドの作曲家で、1865年生まれで1957年まで生きました。彼の作品でもっとも有名な曲に、交響曲第2番があります。穏やかな曲なのですが、最後は大きな盛り上がりを見せる曲で、私の大好きな曲の一つです。今日久しぶりにこの曲を聞いています。最近は、youtubeなんかあって、いつでもいろいろな曲が聴けるのがいい。
 私が好きな演奏は、イギリスのバルビローリが指揮したものですが、今日聞いたyoutubeも大変よかった。Esa-Pekka Salonenが指揮したスウェーデン放送交響楽団の演奏。やはり、注目はフィナーレ。長大なフィナーレですが、2分10秒を越えたあたりからかなり熱が入ってきます。各パートのリズムが入り乱れるちょっと難しい部分です。4分22秒からが最後の見せ場。印象的なモチーフが繰り返されますが、この部分の演奏は、普通、各パートの音をはっきりと聞こえさせるものなのですが、Esa-Pekka Salonenは混沌とした演奏を選びます。これは結構強烈。シベリウスの2番は、一般的にはロシアの圧制に対するフィンランドの怒りを表したものだともいわれていますが、地から湧き上がるようなこの演奏は、まさにそんな感じ。バルビローリの上品な演奏とは正反対です。また、この曲を私はよく知っていたつもりですが、そのモチーフ、フレーズの最後は、モチーフの最初をマルカートで弾かず、レガートで弾くんですね。このあたりも大変意識した演奏になっています。全体的な出来としては、荒削りな感じがしますが、いい演奏を見つけたと喜んでいます。



「衆議院を解散する」

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(写真は、解散の瞬間を報じる毎日新聞より。梅村直承氏撮影)

 今日はいよいよ衆議院解散の日。マスコミも一斉に報じています。解散は、衆議院本会議を開いてそこで天皇陛下の解散詔書が読み上げられます。解散詔書は、紫のふくさにつつまれた木製のお盆に乗せられて、衆議院議長の後ろにある扉から入ってきます。持ってくるのは官房長官。官房長官から事務総長に手渡され、事務局長が内容を確認した後、恭しく衆議院議長に渡されます。すると、議長が「ただいま、内閣総理大臣から詔書が発せられた旨伝えられましたから朗読いたします」と発言。議長及び全議員が起立します(総員起立)。そして、議長が「日本国憲法第七条により、衆議院を解散する」と読み上げ、万歳三唱になるという手順。議場は、言いようのない高揚感に包まれます。今回私は米沢におり、テレビでこれを見ていました。
 解散になると、衆議院議員はその身分を失い、我々公設秘書も身分を失います。つまり、今の私はプータローというわけ。総選挙後、公設秘書に戻ると遡って公設秘書だったことになるという変則的な決まりになっています。ですから、健保の保険料なども先払いします。仕える議員は替わっても継続する決まりになっています。それは、我々は形式上は衆議院に雇用されていることになっていますから、議員が変わっても勤務先が替わるだけで、雇用先が変わるわけではないのです。
 投票日は、8月30日。あとちょうど40日、思えば短いようで長い、長いようで短い期間ですが、最後まで頑張ります。

毎日新聞 世論調査

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(図は毎日新聞の世論調査)
 今日毎日新聞が世論調査を発表しています。それによると、麻生総理の支持率が19%から17%に減少、不支持率が60%から67%にアップ。衆議院選で勝ってほしい党は、自民が27%から23%と減少したのに対して民主が53%から56%にアップ。比例の投票先は、自民18%に対して民主45%。麻生さん、崖っぷち総理の感がより一層強くなっています。
 今朝、7時過ぎにブルブルと携帯が震えたので出てみると、お懐かしい声。「おぉ〜、元気にやっとりゃすか〜。」と河村名古屋市長。お聞きしてみると、あちらこちらに応援で引っ張りだこだとか。「おみゃ〜さん、今どこでも民主の風はすごいぞ〜。」と肌で民主党への風を感じているとおっしゃっていました。こりゃ、政権交代も間近かな。自分自身がこういう選挙で戦えないのは大変つらいのですが、これも人生。洋介代議士の小選挙区初当選に向けて頑張ります。

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プロフィール

北 角 嘉 幸

Author:北 角 嘉 幸
S38.5.28生
平成6年より政策担当秘書を11年務め、平成17年の総選挙に山口1区から出馬するも次点。現在中高と育った埼玉に戻り捲土重来を期す。国民の視点に立った政治の実現を目指す。

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